文 レイモンド・ブリッグズ
絵 同上
訳 すがはらひろくに
発行 福音館書店
初版 1974/10/25
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 111万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B
さむがりやのサンタ のあらすじ・内容
クリスマスイブのサンタさんの一日を追っています。
このサンタさん、とにかく愚痴っぽくて人間味あふれるサンタさんなのです。
さむがりやのサンタ の解説・感想
終始グチグチ言いながらも、キチンとやるべき事をやる、にくめないキャラクターのサンタさんです。
本には、「読んであげるなら4歳から」と書いてあります。でも私は、4歳だと早いのではないかなという気がしています。
まず、愛すべきサンタさんの人間味と面白さを理解するのはちょっと難しいのではないかと。ウチの子は正直つまんなそうでした。
あと、マンガのように細かくコマ割りしてあるので、子どもはどこを見たらいいかわからなくなるかも知れません。そもそも時々短いセリフがあるだけで、セリフさえないコマも多いですし、読み聞かせるという感じの本じゃないってのもあるんですよね。読んであげる時は工夫が必要です。
でも子どもによるのでしょうね。楽しめる子は楽しめるでしょう。一度図書館かどこかで借りてみてから、購入を検討されてはどうでしょうか。
絵はとっても細かく丁寧に描かれていて、構図はまさにマンガのように各ページ凝りに凝っています。イギリスのイブの夜の風景が、とても美しいです。(特に見開き2ページいっぱいの絵。)対して、家の中の暖かさもじんわり伝わってきます。
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