文 松谷みよ子
絵 いわさきちひろ
発行 童心社
初版 1970/5/5
対象年齢 0歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 20
発行部数 183万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 A

おふろでちゃぷちゃぷ のあらすじ・内容


(子どもが問いかけます)あひるさん、どこへいくの?

あれ?タオルを持った…

あれ?石鹸持った…

わかった!お風呂だ!

待って待って、僕もいくよ。

セーターを脱いで…

ズボンを脱いで…

シャツを脱いで…

パンツを脱いで、わーい裸んぼだーい

あひるといっしょ
僕、お風呂だーいすき!

おふろでちゃぷちゃぷ の解説・感想


あかちゃん向けの本ですから、とってもシンプルです。でも、優しい言葉遣いに、リズムのいい繰り返しの言葉。大人が見るとホントにシンプルなんですけど、でもよくよく読んでみるととても心地良い文章なんです。そして普段親と子の間で楽しいコミュニケーションを築けそうな使えるフレーズも出てきて実用性もあります。よく練られたものなんでしょうね。子どもの興味を誘う、親しみやすい、とてもいい文章だと思います。

絵の方も負けてません。いわさきちひろさんです。この人の描く子どもはホントかわいいですね。柔らかく透明感のある絵柄が素敵です。

この本で、子どもがお風呂好きになってくれたらいいですね。また、自分で服を脱ぐという行為にも意識が向いてくれるといいですね。この本の文章が子どもの耳に馴染んだら、お風呂に入る時に文章にあるフレーズを実際に使って声かけしてあげれば、子どももお風呂に入る気分が高まって楽しくなっちゃうんじゃないでしょうか。

最後、本文が終わった後におまけの1ページがあって、このオチがまた可愛くていいです。単純ですけど、喜ぶ子はとても喜ぶでしょうね。これは実際にお風呂で一緒に遊んだらいいと思いますよ。多分そのために書いてくれたんでしょうから。

対象年齢は0歳からですけど、別に0歳専用じゃないですから1歳でも2歳でもあるいはもうちょっと上でも、小さい子どもなら楽しんでいただけると思います。

この本は赤ちゃん用絵本の定番でありロングセラーの『松谷みよ子あかちゃんの本』シリーズの一冊です。昔からある絵本なので、うっすらと読んだ記憶のある親御さんももしかしたらおられるかも知れないですね。他の作品もご紹介していますよ。→ 『いないいないばあ』『もうねんね』『もしもしおでんわ』『いいおかお』『おさじさん

松谷みよ子さんの他の作品もご紹介しています。 → タグ『松谷みよ子