発行 小学館
初版 2008/11/25
対象年齢 3歳から
文字の量 やや多め
ページ数 431
発行部数 不明
オススメ度 A

 

概要
幼児向けの辞典です。3~6歳位向けと書いてあります。3100語を収録。

言葉ごとに、その言葉が出てくるシチュエーションの絵や写真、言葉の意味、用例、反対語があればそれも記載しています。

 

感想
子どもに言葉の意味を訊かれる事が多くなり、購入しました。子どもに説明するのってとても難しいですよね。前提となる知識が大人とは違いますからね。しかも簡単な言葉ほど意味を説明するのは難しいものです。こういう辞典ならその点わかりやすく説明されているんじゃないかと思いまして…

でも3100語ですからね、探している言葉が掲載されていないケースは多々あります。私と同じような動機で購入を検討されるなら、あとあと学校で使えそうなレベルの辞書を予備で買っておくのもいいかと思います。それだと今度は絵もないし、表現も多少難しくなるかも知れませんので最初は親と一緒でないと使えないかと思いますが。なかなか全てを満足させるようなものはないのでしょう。

因みに他の出版社からも類書が出ています。3100語というのは2番めに多い収録語数でした。少ないもので1300語という辞典もありました。でもこの語数の差は参考程度にしかならないかも知れません。例えば本書では「なおす」と「なおる」がすぐ傍に記載されています。修理という概念は同じですが主語の違いによって2つの別々の言葉としているのです。そういう扱いの違いで語数が違ってくる面もあろうかと思います。

モノの名前をカテゴリごとに見開き2ページにわたってまとめてあるコーナーもあります。例えば「やさい」という言葉なら、いくつかの野菜の名前と写真をその「やさい」のページにまとめてあります。他に「どうぶつ」とか「すぽーつ」とか。

会話や本の中でわからない言葉が出てきたら、子どもと一緒にこの辞典で調べてみます。わからない事は調べてみるんだという事を習慣として身につけて欲しいと思います。五十音順に並んでいますので、順番がわかれば子どもが自分で調べることもできます。

ほとんどひらがなで漢字はありません。カタカナや数字にはルビがふってあります。自分で適当にめくって楽しめるような子どもなら自然に勉強になるでしょう。

ウチの子どもはまだそんな読み方はできないようなので、この辞典を遊びに使ってもいます。クイズを出したり、パラパラと眺めながら子どもの興味を引いた絵の言葉を説明してあげたりしています。クイズは、言葉の説明を先に読み、さてどんな言葉を説明しているのでしょう?みたいな感じです。

言葉の意味の説明文は、幼児でもわかりやすいのがほとんどでしたが、ちょっとわかりにくいなぁというのもありました。子供相手に論理的に説明されてもね…というケースもちょっとあります。そういう時は、絵と用例も書いてあるのでそちらの方で何となく理解してもらう事も可能です。