文 平山和子
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1981/10/
対象年齢 0歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 24
発行部数 163万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

 

概要
最初に果物の丸のままの絵。続いて、切ったりお皿に盛ったりして、食べる状態になった絵が
「さあ、どうぞ」というセリフと共に描かれています。

スイカから始まって、桃、ブドウなど。

 

感想
お話はなくて、単純な繰り返しになります。読み聞かせるというよりも、絵を見ながら「美味しそうだね」と子どもとコミュニケーションしたり、食べる真似をしたり、「さあ、どうぞ」と勧めあったりして遊べる本だと思います。

本の背表紙には2~4歳向きと書かれていますが、ミリオンぶっくの冊子では0歳からになっています。0歳だとまだ食べた経験もほとんどないだろうからどうかなぁ。でも認識絵本として考えれば、早い時期から見せてもいいのではないかと思います。

しかも絵が写実的なので、ほんの小さい子でも実物と結びつけやすいでしょう。イチゴなんかは写真のようにみずみずしいです。じゃあ写真でいいじゃないかと思われるかも知れませんが、余計な背景がないのと、絵ならではの暖かさ、優しさがいいと思います。

「さあ、どうぞ」というセリフがとてもいいです。覚えやすいし、その時の気持ちを疑似体験できるし、ままごと遊びにもつながっていくし。このセリフが出る時の絵がまた本当に「どうぞ」という感じで手に取りやすくなってるんですね。

本当にただただシンプルな絵本ですが、定番になるのもうなづけます。