文 なかがわりえこ
絵 やまわきゆりこ
発行 福音館書店
初版 1967/6/
対象年齢 3歳から(ミリオンぶっくの冊子では4歳からになっています。本には3歳からと書かれています。)
文字の量 やや少なめ
ページ数 28
発行部数 264万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

 

概要
森で遊んでいたぐりとぐらは、雪の上に大きな足跡を見つけます。それをたどっていくと、着いたのはぐりとぐらの家。家の中には大きな長靴、コート、帽子、手袋、靴下が。

さてお客様はいったい誰なのでしょうか。

正体不明のお客様にドキドキワクワクしながら読めるクリスマス絵本です。

 

感想
「ぐりとぐら」シリーズの作品です。第一作に比べるとちょっと盛り上がりには欠けるかな。でも子どもと一緒に、誰かな誰かなって想像しながら楽しく読めました。

お客様の姿は最後の方でちゃんと現れるのですが、その名前は一切書かれていません。私たちはそれが誰かすぐにわかります。赤と白の服ならこの人しかないでしょう。でもぐりとぐらはどうもこの人のことを知らないみたいです。それがかえって微笑ましくていいなと思いました。

今回は動物たちが出てこないのかな?と思ってたら、最後の最後にお友達の動物たちが勢揃い。賑やかで楽しいクリスマスの雰囲気でお話は終わります。

山脇百合子さんの絵は、どことなく外国風な感じで、上品でおしゃれ。本作ではそういう魅力が特に感じられます。

中川李枝子さんと山脇百合子さんの作品は、他にもご紹介しています。『なかがわりえこ』のタグからどうぞ。