文 マリー・ホール・エッツ
絵 同上
訳 よだじゅんいち
発行 福音館書店
初版 1968/8/1
対象年齢 3歳から 自分で読むなら小学校初級向き
文字の量 かなり少なめ~やや少なめ
ページ数 29
発行部数 不明。1995年に第60刷
オススメ度 B
概要
わたしは朝、原っぱにでかけます。
バッタに「わたしとあそんで」と近づきますが、逃げてしまいます。カエルも鳥も動物たちも「わたしとあそんで」と近づくと、逃げてしまいます。
そこで仕方なく池のそばでじっとしていると…
感想
淡々とお話が進みます。とってもおだやかで優しい、いい絵本です。
すべてのページで、朝日がこの小さな出来事をずっと見守っています。
作者のマリー・ホール・エッツは、幼少時に動物たちと親しめる環境にあったようで、その頃の体験がこの作品に生きているのでしょう。『わたし』がじっとしていると、動物たちはそばに寄ってきてくれるのです。自然との関わり合う方法について、それとなく子どもが感じ取ってくれるといいと思います。
クリーム色の背景に鉛筆書きで、淡い黄色や茶色、白などほんの少数の色が使われています。お話の内容と同じ、穏やかな絵になっています。
大人が読んでも、気持ちが安らぐ本ではないでしょうか。
似た趣旨で、自然のとの関わり合いに関する本をご紹介しています。
・きつねと私の12か月
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