文 松谷みよ子
絵 いわさきちひろ
発行 童心社
初版 1971/8/
対象年齢 0歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 101万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

あかちゃんのうた の内容


あかちゃんに聴かせる詩が14篇載っています。

詩によっては、歌いながらあかちゃんと遊ぶ方法も少し説明されています。

メロディは書かれていないので、お母さんが自由に歌って聴かせていいのでしょう。

あかちゃんのうた の解説・感想


この本はタイトル通り、あかちゃんのうたが載っています。あかちゃんにうたってあげる本なのです。おむつ替えの詩や、お風呂の詩、動物の詩、自然の詩、ねんねの詩など、色んなシチュエーションで使える詩が載っています。要は子守唄と思っていただければ。

普通の本のように読み聞かせたら…うーん、この本に書かれている詩は、松谷みよ子あかちゃんの本シリーズの文とは違って、結構長い文章もありますし、読み方にもよるでしょうが、あかちゃんはあんまり楽しめないかも知れません。

メロディが書かれていませんが、適当に調子をつけて自由に歌ってくださいねということだと思います。

でもいいメロディーを上手につけるのはなかなか難しいですよね。またシチュエーションごとに詩があるのですから、例えばおむつ替えやお風呂の時に本を持ってるわけにはいかないので詩を覚えておかなきゃいけませんが、メロディーがないと覚えにくいというのもあると思います。だからやっぱりメロディもあった方がいいよな~と思う方は多いはず。

実はCDも出ているのです。このCDでメロディごと覚えてしまってお子さんに歌ってあげるのが一番いいでしょうね。でもこのブログを書いている時点で入手が困難なものもあるようです。

  • 松谷みよ子あかちゃんのうた CRCD-2001



  • いないいないばあ松谷みよ子あかちゃんのためのうたの絵本 VICG-5469



  • いないいないばあ2~いたいいたいはとんでいけ~松谷みよ子あかちゃんのためのうたの絵本 VICG-60584 (このCDだけはあかちゃんのうたからは4曲しか入っていない模様)




こんな風に説明すると、何だかとても難しそうと感じるかも知れません。でも1曲でもいいからまず覚えて実際にやってみれば、あかちゃんと濃密な時間が過ごせるかも知れません。私自身はもうこの本を使うことはできないでしょうが、やれてたらよかったなって思います。

この本の解説に、書かれている文章を少し紹介します。
幼い子どもにことばをおしえるということは、外国人に日本語をおしえるようなものではありません。
語学としておしえるのではないのです。つまりこれは、この世界、この人生をおしえることなのです。

子守唄なんて、今はあんまり歌わないですよね。でも子守唄が子どもに与えるものは、大人が思っている以上に大きいのかもって、この解説を見て思いました。

このブログで松谷みよ子あかちゃんの本シリーズもご紹介しています。『松谷みよ子』のタグからどうぞ。