文 エルヴェ・テュレ
絵 同上
訳 谷川俊太郎
発行 ポプラ社
初版 2010/6/
対象年齢 2歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 56
発行部数 不明
オススメ度 A

まるまるまるのほん のあらすじ・内容


最初のページには黄色い丸がたった一つ描かれています。その下には「きいろいまるをおして、つぎへいこう」と書かれています。

丸を指で押してからページをめくると、次のページでは、黄色い丸が二つに増えています。(つまり指で押したら丸が増えたということ)

こんな風に、読者に動作を促しながら、それに伴って絵が変わっていく、いわばタブレット端末が本になったような感じの遊ぶ絵本です。

まるまるまるのほん の解説・感想


これはストーリーのある読む絵本ではありませんよ。遊ぶ絵本です。

この本に、ウチの子ははまりました。最初の内は「なんだこれ」という感じでやっているのですが、この作者は盛り上げ方が非常にうまいです。例えて言うと観客を巻き込んで上手に盛り上げていくタイプのマジシャンみたい。先へと進むごとに子どもは嬉々として、興奮してきます。いつのまにか私も一緒に楽しんでいました

タブレット端末と違って本ですから、実際に絵が動くわけではありません。ページをめくると絵が変わっているだけなので、子供だましと言えばそうかも知れませんが、でもページをめくる行為が楽しさを引き立てているようにも思います。次はどうなるの?ってドキドキしながらページをめくって、あっと驚くみたいな。

あまりネタをばらすと実際に本を購入された時の驚きが半減してしまうと思うので、上記の概要には最初のページの事しか書いていません。これだけだと何が面白いのかさっぱりわからないでしょうね(苦笑)。この先は指で押すという動作だけではありません。本を揺さぶったりとか、色んな動作を要求してきます。(すべて小さい子でも十分できる動作です)まさに遊ぶ絵本です。たいていのこどもはハマると思いますよ。子どもと一緒に遊びましょう!

ただ、ウチの子は4歳ですが、一度やるともう先がわかっちゃうので、二度目には最初のような興奮はありませんでした。小さい子はよくても、4歳位だと何度も楽しめるとはいかないかな。どうせ読むなら早めに購入された方がいいかと思いますよ。

本作は海外の絵本ですが、日本でも同じように読者に対して動作を促すタイプの絵本があります。『おばけとホットケーキ』をご覧ください。こちらはストーリーがあります。おばけと一緒に協力しながらホットケーキを作るという趣向です。

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