文 松居直
絵 赤羽末吉
発行 福音館書店
初版 1965/2/
対象年齢 4歳から 自分で読むなら小学校中級向き
文字の量 やや多め
発行部数 105万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B
概要
誰でも知ってるももたろうのお話です。
感想
こどもが喜ぶかどうか未知数でしたが、読んであげたら予想以上に食いつきがよかったです。
一見妙に思われる言い回しがいくつかあります。例えば桃が流れてくる場面の表現に「つんぶく かんぶくと ながれてきました」とか。でもそれが昔話らしくてとてもいい味なんです。
声に出して読んでいて気持ちのいい、また聞いている方も楽しくなるような文章です。
絵は水彩カラーです。色がきれいで味わい深く、迫力もあります。
降参した鬼の大将が、ももたろうに宝物を差し出すのですが、ももたろうはこれを断るんですね。そこが私の記憶とちょっと違う気がしたのですが、いやでもその方が話としてはいいなぁと納得しました。
ももたろうの本は山ほど出ているでしょうが、この本は「これぞ昔話!」という感じの定番本としておすすめできるものだと思います.
本には、「読んであげるなら5歳から」と書いてありますが、ミリオンぶっくの冊子には「4歳から」となっていましたのでここではそれにならいました。私の感覚でも4歳から十分楽しめると思います。
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