この遊びは絵本『きょうはなんのひ?』にヒントを得たものです。

宝探しごっこの概要


まず初めに、お子さんに内緒でこっそり仕込みを終えておいてくださいね。

そしてお子さんに、手紙を渡します。
「xxxちゃんの靴の中を見てみて」と書いてあります。

靴の中を見てみると、また手紙が。
「ピアノのフタをあけてみて」と書いてあります。

ピアノのフタをあけると、また手紙が。
「お父さんのポケットの中を調べてみて」と書いてあります。

そうやって同じように捜索が続きます。最後はおやつを置いておいてもいいし、「ゴール」という手紙を置いてもいいでしょう。誕生日のプレゼントを隠しておいてもいいでしょう。でもゴールがなんであっても、こどもはすごく喜びますよ。

まだ字が読めない小さい子への対応方法


この遊びは色んなバリエーションが考えられます。例えば字が読めない小さいこどもには、こんなやり方もありますよ。

  • 手紙に書かれた事を親御さんが読んであげる。

  • 手紙の代わりにおもちゃのブロックなどを点々と置いて、ヘンゼルとグレーテルのパンくずのように道標にするやり方もあります。ブロックを一つ一つ拾いながらゴールへの道をたどっていきます。足で踏んで怪我しないようなものを使ってくださいね。

  • ブロックではなく、小さな紙に書いた矢印を置いておく。矢印だと方向がわかるので矢印の見方さえわかれば、ブロックよりもいいかも知れません。



大きい子どもを意識したアレンジ


大きいこどもには、次の手紙の在り処が簡単にわからないようにしても面白いです。例えば…

  • 次の手紙のありかを地図に書いても面白いでしょう。さらには書いた地図をバラバラに切っておく。その地図をパズルのように組み立てると次の手紙の在り処がわかるとか。

  • なぞなぞやクイズで次の手紙の在り処を示す。例えば手紙の中にタヌキの絵が書いてあって、手紙の文章から「た」の文字を消して読むようにするとか、タヌキ以外にセンヌキでもいいですね。

  • 次の手紙の在り処について3つ位あげておき、どれがホントの在り処かは行ってみないとわからないようにする。



さらに発想を広げて


きょうはなんのひ?』では、お仕事に行っているお父さんのスーツのポケットにまでお手紙が入っています。宝探しをしていたのはお母さんで、お母さんはお父さんに電話をかけて手紙の内容を確認するのです。こんな風に空間を越えちゃうのも面白いですよね。他にも例えば、

  • お父さんを相撲で負かすことができたら次の手紙をもらえる。あるいはジャンケンで勝ったらもらえるとか。実際に冒険の要素を加えるわけです。

  • 手紙の代わりに誰かに伝言を頼んでおくのもいいでしょう。なんだかロールプレイングゲームのようになりますね。

  • オリエンテーリングみたいに、コンパスを使って場所を探すというのも面白いです。

  • ちょっとしたお手伝いをするとポイントがもらえて、ポイントが一定数たまったら、次のステージにすすめるとか。ほんの小さなお手伝いがいいでしょう。いくつか候補があった方がいいですね。

  • リアル絵さがしゲーム』の要素を入れて、リアル絵探しの結果、手紙が入手できるようにする。



仕込みのコツ


お子さんが仕込んで、親が宝探しするというパターンもあるでしょう。多分子どもも仕込みを自分でやってみたくなるはずなので。

仕込みのコツは、ゴールから順に仕込んでいくということです。ゴール(A)に最後の手紙なり賞品なりをまず仕込みます。そしてその場所を指示した手紙を書きます。次の仕込み場所(B)を決めます。決めたら、そこにさっき書いた手紙を仕込みます。そして今仕込んだ(B)の場所への指示を書いた手紙を書きます。そして次の場所(C)を決めます。決めたら、さっき書いた手紙を仕込みます。こうしてゴールからスタートへと仕込んでいくと楽です。宝探しをする人は、逆に(C)(B)(A)という順番で探していくことになります。

エリック・カールさんの『たんじょうびのふしぎなてがみ』という絵本も宝探しを題材にしています。よかったらご覧ください。