文 こみやゆう
絵 宮野聡子
発行 講談社
初版 2011/7/8
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
あいちゃんの背が伸びてお気に入りのワンピースが小さくなってしまいました。

そこでお母さんと一緒に、それを使ってうさぎのミミちゃん(ぬいぐるみ)にワンピースを作ってあげることにしたのです…

 

感想
最初にワンピースを切ってミミちゃんのサイズに合うようにします。そしてミシンで縫って、ボタンを付けて、アップリケを付けて、レースを付けてできあがり。その過程を描いています。あいちゃんは道具や材料を裁縫箱から取る係で、お母さんが実際に作ります。

縫い終わったところで、あいちゃんは「それでできあがり?」と聞きます。でもお母さん、今度はあいちゃんにボタンを選ばせて縫い付けます。そこで「それでできあがり?」とまた聞きます。このやりとりがとても微笑ましいです。あいちゃんがこれで完成かなって思っていると、次には自分の予想を超えたもっとキレイなものになっていくんですね。ワクワク感が伝わって来るようです。

ボタンやレースを選ぶ時は、あいちゃんにとって裁縫箱が宝箱のように見えたことでしょうね。

使った道具や材料がはっきりわかるように描かれていて、その名前もちゃんと書いてあります。

こんなお母さんに育てられたこどもは、好奇心いっぱいの利発な子に育つだろうなって思いました。