文 グループ・コロンブス
構成 同上
発行 あかね書房
初版 2011/1/
対象年齢 6歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 各48ページ
発行部数 不明
オススメ度 B
概要
色んな種類のトリックアートを満載した『トリックアート図鑑シリーズ』の第一作(だまし絵)と第二作(ふしぎ絵)です。
感想
「テレビで紹介されて反響続々」と帯に書かれています。
ウチのこどもはかなりハマりましたよ。私の留守中に祖母とも読んだみたいで、祖母も「最近の本はスゴいんだね~」と驚いていました。
どんなトリックアートが載っているのか、簡単にご紹介します。
まず『だまし絵』について。
- ある一つの絵が、二通りのものを表している絵。例えばうさぎの絵のようにも見えるし、アヒルの絵のようにも見える。
- 立体図形を描いた絵ですが、見ようによっては上下左右前後などに空間(奥行き)が逆転してしまう絵です。これは言葉で言い表すのが難しいですね(汗)
- かくし絵。絵の中に、色んな事物が隠されて描かれている絵です。
- 図地反転の絵。見ようによっては、背景と思っていたものが本来描かれているもので、本来描かれていると思っていたものが背景にも受け取れる絵です。
- 上下を逆転して見てみると、違うものが描かれていることに気づく絵。
- 額から飛び出しているように見える絵。
- 見る方向によって、まったく違う造形が現れる立体模型。
- 目の錯覚を利用して、水平な線が斜めに見えたり、同じ大きさのものが違って見えたり、まっすぐなものが曲がって見えたりする絵。
- うずまきのように見えて、実はうずまきではない絵。
- 上下反対から見直すと、デコボコが逆転する絵。
- 同じ色なのに、違って見える絵。
次は『ふしぎ絵』について。
- よせ絵。何かを描いた絵をよく見ると、まったく関係のない小さな絵の集合であることに気づく絵。
- 空間的につじつまの合わない立体を描いた絵。
- ゆがんだ絵。本を水平に近い方向から見たり、鏡にうつしたりすると、描かれているものがわかる絵。
- 何が書いてあるのかよく読めないが、適切な位置に十円玉や鉛筆を置くと、読めるようになる文章。
- 少し本から離れて見ると、何が描かれているかわかる絵。
- 視覚的補完の現象により、本来描かれていないものが見えるように錯覚する絵。
- 街や家の中にあるモノで、顔のように見えるものの写真。
- 実際には描かれていない点や色が見える絵。
- 残像現象を利用して、真っ白な余白に絵が見えたり、白黒写真がカラーになったりするもの。
- 本を揺らすと、ある部分だけ動きが違って見える絵。
- ステレオグラム。あるやり方をすると平面の絵が立体的に見える絵。
こども騙しと侮るなかれ。大人の私も楽しめました。
漢字にはすべて読み仮名がふってありますから、ひらがなとカタカナがわかれば、文章は読むことができます。でも小さい子はどうやって楽しむのか理解できない可能性もありますから、お父さんお母さんと一緒に見た方がいいかも知れませんね。
大人向けと思われる専門用語を使った説明文もあります。でもそこは読まなくても遊ぶことはできます。より深い理解のための追加説明という感じです。
この本でお子さんがトリックアートに興味を持ったら、是非トリックアート美術館にも遊びに行ってみてください。こちらでは見るだけでなく自分もトリックアートの一部として参加できたりして、楽しいですよ。 → トリックアート美術館は楽しいよ
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