文 さとうわきこ
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1998/12/1
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 28
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
ばばばあちゃんが、近所のこども達を集めて落ち葉焚き。

ばばばあちゃんですからただの焚き火ではありません。さつまいも、じゃがいも、その他に果物やお菓子、チーズなど、焼いたら美味しそうなものを持ち寄って、みんなで焼いて食べます。

食べきれなかったものは上手にまた別の食べ物に変身させます。木に吊るして小鳥たちにも分けてあげます。

 

感想
ばばばあちゃんが自身の持つ昔ながらの知恵を元にこども達を楽しませてくれるシリーズの一冊。今回は焼き芋大会です。

焚き火ってだけでもワクワクするなのに、色んなものを焼いて食べて…これが楽しくないわけがありません。その気分をちょっとだけ味わえる絵本です。

この焼き芋の味は一生忘れられないんじゃないでしょうか。いい思い出になるでしょう。本当ならこども達には実際に焚き火で経験させてあげたいですよね。でも焚き火なんて、今のご時世、キャンプ場とかでもない限りなかなかできないでしょうね。かわりに我が家では石油ストーブで焼き芋作ったりしていますよ。

最後に、余った食べ物を使ってパンケーキや干し芋を作ったり、冬で餌の少ない小鳥たちにもおすそ分けをします。食べ物を無駄にしない。そしてほんの一手間で小さな生き物たちにも役に立つ。昔の日本の慎ましく美しい一面、仏教的な考え方を垣間見るような気がします。今の時代だと、野生の動物に安易に餌をやっちゃいかんという事になるのでしょうが…。

ばばばあちゃんのシリーズは他にもこんな作品をご紹介しています。 → 『ばばばあちゃんのなんでもおこのみやき