監修 村山哲哉
原案・執筆 大野正人
発行 高橋書店
初版 2013/7/
対象年齢 6歳から
文字の量 やや多め~かなり多め
ページ数 190
発行部数 不明
オススメ度 A
概要
こどもが持ちそうな素朴な疑問に答えていく本です。絵本ではなく図解の児童書です。
心のふしぎ、いのちのふしぎ、かぞく・友だちのふしぎ、ルールのふしぎ、やさしさのふしぎの5つの章からなります。各章9~15の疑問とそれに対する回答が書かれています。
感想
どんな疑問が書かれているかと言いますと…
- にがてなことはあきらめちゃ、ダメ?
- おこりっぽい人と、そうでない人がいるのはどうして?
- 人は、どうして人をころすの?
- 「ごめんね」が、うまく言えない
- どうして、じゅぎょう中にしゃべるとしかられるの?
- どうしたら、やさしくなれるの?
ほんの一部ですけど、こんな疑問です。これらの疑問に対して著者は一つ一つやさしく丁寧に回答されていて、思わず私も読みこんでしまいました。
印象的だった回答をいくつかご紹介しますね。
かけっこでビリになって悔しい、どうしたらいい?という疑問に対して、悔しいというのは自分を成長させる素晴らしい気持ちだよ、と説明しています。そして頑張って練習しようと決めたこどものために、頑張ってもそう簡単にはうまくいかない状況をどう認識して乗り越えていくかというところまで説明しています。
また他の疑問のところでは、世の中にはテレビに出てくるような絶対的な正義の味方というのは存在しないんだと述べています。誰にとっての正義なのかで立場が180度違うこともあること、争いごとなども実は正義と正義の戦いだったりすることを説明しています。
本の帯にも書いてありましたが、回答はあくまでも著者の『回答』であって、唯一無二の『解答』ではありません。大事なことはこどもがより一層世の中のいろんな事に興味を持ってくれることと、物事を深く考えることができるようになるためのきっかけになってくれることかなと思います。
ウチの子も面白いみたいで時々この本を引っ張りだしては読んでいます。イラストや漫画や図をふんだんに使っていてわかりやすいし、漢字にはすべてフリガナがふってありますからこどもだけでも読めますよ。
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