文 西村敏雄
絵 同上
発行 福音館書店
初版 2011/6/1
対象年齢 2歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 24
発行部数 不明
オススメ度 A

概要
ハットさんがタクシーに乗って家に帰ってきました。

タクシーが去った後、家に入ろうとしてふと思い出しました。「タクシーに忘れ物しちゃった!」

ハットさんは慌ててタクシーを追いかけますが…

 

感想
タクシーを追いかけていくドタバタの過程が描かれます。そして最後にあきらめて家へ帰ると…ハッピーエンドが待っています。ストーリーは単純ですから2~3歳位の子がちょっと筋のある絵本を見始めるのにちょうどいいかと思います。

この本の面白さは、追っかけの過程でのほんのちょっとしたエピソードの数々だと思います。水たまりをぴょーんと飛んだり、牛の背中に乗せてもらったり、坂をゴロゴロと転げたり、大人から見ると非常に単純ですが、コレ、小さいこどもはハットさんと一緒にまてまて~って追いかけっこする気分になって楽しめそうです。

一ヶ所だけでしたが、ちょっとした絵さがしの要素が入ったページもありました。

西村敏雄さんの他の作品『バルバルさん』とか『アントンせんせい』は動物がいろいろ出てきましたが今回は牛とイヌだけでした。でもどちらもいい味出しています。

西村敏雄さんのほのぼのタッチは健在です。大人が見てもなんだか可愛くて癒やされますね。他の西村敏雄さんの作品もご紹介しています。『西村敏雄』のタグからどうぞ。