文 ピエール・プロブスト
絵 同上
訳 やましたはるお
発行 BL出版
初版 1998/4/1
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 27
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
元気な女の子カロリーヌは、8匹の仲間たち(動物)を従えて海へやってきます。そこで海水浴をしたり、砂場で遊んだり、シュノーケリングをしたり、毎日楽しく遊びます。

そんなある日仲間の一人子犬のユピーが、潮が満ちてくるのに気付かずに沖の岩に一人取り残されてしまいます。

 

感想
『カロリーヌとゆかいな8ひき』シリーズの一冊です。このシリーズは1953年にフランスで出版されて今もロングセラーを続けています。本作品は新装版です。元々は別の出版社から出ていましたが、新装版として1998年にBL出版から復刊されました。こどもの頃に元々の方の作品を読んだという親御さんも多いかも知れません。

この本の魅力は楽しい雰囲気と書き込まれた絵です。

毎日楽しく遊んでいる様子を描写しています。起承転結のあるストーリーではなく、海に来てから帰るまでの日記帳のようでもあります。こんな仲間たちがいたら賑やかで楽しいだろうなって想像させてくれます。

絵は表情豊かに細かく書き込まれています。色彩もカラフルでキレイです。8匹の仲間たちそれぞれが何をしているのか、どんな表情をしているのか見ていくのが楽しいです。動物たちの仕草や表情はとてもかわいらしいです。小さい子なら、文章に書いてあることが絵の中のどこにあるのかを探す、ちょっとした絵さがしとしても楽しめます。

冨樫義博さんのマンガ「ハンターハンター」をご存じの方は、この絵本を見るとニヤリとするかも知れません。