文 くさのだいすけ
絵 やぶうちまさゆき
発行 岩波書店
初版 1983/11/15
対象年齢 5歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 41
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
まきととめぐみの兄妹は鳥や虫、魚などを飼っていましたが、犬やウサギなどもっと大きい生き物を飼いたいとお父さんに相談しました。

ところがある日、お父さんが恐竜のこどもをもらってきます。

二人は色んな人に協力してもらいながらこの恐竜の面倒を見ます。

 

感想
恐竜好きのこどもにはこたえられないお話でしょう。男の子ならばホントはティラノサウルスなどの肉食恐竜の方がカッコよくていいかも知れませんが、それだと飼うにはかなり危険が伴うでしょうからね(汗)。ここで登場するのは草食恐竜のブロントサウルスです。こどもと言いますが体長は10mもあります。写実的な絵柄なので迫力があります。

飼うとなれば、家はどうする?、餌は?、糞の始末は?。実際問題色んな事を考えなければいけないわけですが、友達や近所の人たちの協力を得て、それらを一つ一つ解決していきます。その過程で恐竜図鑑をみるだけではわからないような生態や特徴がさりげなく織り込まれています。

後半は、この恐竜が元気をなくしたために、その対策が講じられます。飼うための準備は整ったはずなのにどうして元気がないの?。そうですあれです。動物を飼うんですからこれも大事なこと。ここでのダイナミックで楽しそうな様子は私自身(元恐竜大好き少年)羨ましさを感じてしまいました。