作 新井洋行
発行 岩崎書店
初版 2015/5/14
対象年齢 0歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 23
発行部数 不明
オススメ度 B

しろとくろ のあらすじ・内容


しろとくろの2つのキャラクターが登場します。しろもくろも決まった形はなく、自由に変形することができます。

特にストーリーのようなものはありません。しろとくろが伸びたり回転したり降ってきたり、つまりは形を変えたり動いたりして遊ぶのを見る本です。しろとくろが作り出す模様や動き、それにともなった擬態語を楽しめます。アニメーションを本にしたような感じです。

しろとくろ の解説・感想


この本は岩崎書店の『すこやかあかちゃんえほん』のシリーズのひとつです。つまりはあかちゃんのための絵本なのです。

この本は純粋に赤ちゃんや小さい子をエンターテイメントとして楽しませようと書かれた本のように思われます。ネット上で調べてみると小さい子の食いつきが違う!という感想がよく見られるんですよ。こういう本は子どもの視点・感覚が必要だから大人が作るのはなかなか難しいだろうなと素人ながら思いますけど、この作者さんはそういうの得意なんでしょう、本作の他にも小さい子向けの絵本を多く生み出されています。こういう本でまずは子どもに「本って面白い!」とか興味を持ってもらえるといいですね。お子さんが生まれたお家にプレゼントとしてもいいかも知れませんね。

すべての絵が白と黒のみで書かれていてコントラストがはっきりしてて目を引くんです。見やすいですしね。しろとくろのにっこりしたスマイルフェイスが書かれていて親しみやすさもあろうかと思います。

文はですね、ほとんどが擬態語です。その擬態語と絵の組み合わせがなんか絶妙に心地よい(笑)。しろとくろが回転して「ぐるぐる」とか、爆発して「ぼんっ」とか、くろがインクのように垂れてきて「どろどろ」とか、黒と白のストライプがくにゃくにゃ曲がって「くにゃ」とか興味をそそるようないい音を選んでるなぁと感じました。そういうのが見開きで11パターン楽しめます。

紙は厚手でしかもツルツルにコーティングされてて小さい子が少々乱暴に扱ったり舐めたりしても大丈夫な仕様です。サイズも小さい(15×15cm)のでお出かけ時に持っていくこともできますよ。

余談ですけど、この表紙を見るとT&Cサーフ・デザインズのマークにすごく似てると思いませんか?もしかして作者さんはこれを見て思いついたのかも知れませんね。

0歳のお子さんが音で楽しめる絵本は他にも! → 『じゃあじゃあびりびり』こちらは色んな擬音語が楽しめます。