
作 岡本雄司
発行 福音館書店
初版 2013/4/10
対象年齢 3歳から 自分で読むなら小学校初級向き
文字の量 かなり少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B
ぼく(小さな男の子)はお母さんと電車に乗って従兄弟のしんちゃんちに行きます。まずは地元の駅で見送りのお父さんにバイバイ。ローカル線に乗り込みます。運転手さんの近くに座りました。運転しているのが見えるし、街の様子も見えます。
次に乗り換えの駅へ。着いたホームの反対側に止まっている電車に乗り換えます。途中に大きな鉄橋がありました。貨物列車とすれ違ったりもします。
また次の乗り換え駅に来ました。ここでお弁当を買って、ホームに向かいます。新幹線のホームです。かっこいい新幹線が来ました。
新幹線はすごいスピードで走ります。そしてもうすぐ東京駅。
しんちゃん達がホームで待っててくれました。「ぼくね、でんしゃ みっつ のったんだよ」
シンプルなお話ですが、電車好きの子どもはかじりついて見ることになるかも知れませんよ。覚悟してください(笑)
最初一見した時はどことなく変わったタッチだなと思っただけだったんですが、どうも絵のほとんどが版画で作られているようです。ごく一部に鉛筆かペンかという部分がありましたがホントにほとんど版画だと思います。電車の下部の機械、車窓から見える街の様子も細かいところまで描かれていてすごいです。それでいて版画らしい味わいも感じられます。作者の岡本雄司さんは駅や町並みを得意とする版画家さんなんですね。鉄道が好きな人なんでしょうね。
子ども向けと誤魔化すことなく電車は実際に走っているものを走っている場所で描いているようです。2番めの電車は色からして東海道線でしょう。とすると次は東海道新幹線。(東海道新幹線の車両が最初に出てくるシーンは超かっこよく迫力あります。)最初の電車がわかりませんでしたが、調べてみたら大井川鉄道だそうです。(ただし今はこの電車は引退しているようです。)どうやら静岡から東京への旅路のようです。それぞれの電車は細かいところまで丁寧に描かれていますので、きっちりした取材に基づいているのでしょうね。因みに最後の方のページでは新幹線が到着したホームを含め近くのいくつかのホームに数種類の新幹線が並んでいるという新幹線好きの子どもが大喜びしそうなページがありました。
電車だけではありません。電車から見える景色や街の様子、駅内の様子、すれ違う他の電車なども事細かく描かれていて、それを眺めるのもまたこの絵本の楽しみです。公園で遊んでる子どもに手を降ったりするのも楽しそう。電車で小旅行する子どもの気分が味わえる内容になっています。
また主人公の男の子が大きな絵の中にほんの小さく描かれている絵が多くあり、どこに男の子がいるかなって探すのも楽しいと思います。
わずかな文章もほとんど男の子のセリフで、少しお母さんとの会話もあります。あくまでも子ども目線の文章になっていて、読者の子どもが感情移入しやすいと思います。
一応本に書いてある対象年齢にそって3歳からとしましたが、電車好きな子どもならもっと小さくても全然イケるでしょう。
大井川鉄道のサイトを見てみると、これまた電車好きに好まれそうな鉄道なんですね。SLやきかんしゃトーマス号が走っている他、アプト式という急勾配を登る珍しい電車も走っています。そして普通の電車や駅舎もレトロな感じで味があります。これは連れてったらお子さんも喜ぶかも知れませんし、大人も癒やしを得られるかも。
電車・汽車に関係した絵本を他にもご紹介していますよ。 → 『せんろはつづく』『でんしゃはうたう』『やこうれっしゃ』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』
電車以外も含めた乗り物全般に関する絵本はこちらのタグでどうぞ。 → 『乗り物』
発行 福音館書店
初版 2013/4/10
対象年齢 3歳から 自分で読むなら小学校初級向き
文字の量 かなり少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B
でんしゃにのったよ のあらすじ・内容
ぼく(小さな男の子)はお母さんと電車に乗って従兄弟のしんちゃんちに行きます。まずは地元の駅で見送りのお父さんにバイバイ。ローカル線に乗り込みます。運転手さんの近くに座りました。運転しているのが見えるし、街の様子も見えます。
次に乗り換えの駅へ。着いたホームの反対側に止まっている電車に乗り換えます。途中に大きな鉄橋がありました。貨物列車とすれ違ったりもします。
また次の乗り換え駅に来ました。ここでお弁当を買って、ホームに向かいます。新幹線のホームです。かっこいい新幹線が来ました。
新幹線はすごいスピードで走ります。そしてもうすぐ東京駅。
しんちゃん達がホームで待っててくれました。「ぼくね、でんしゃ みっつ のったんだよ」
でんしゃにのったよ の解説・感想
シンプルなお話ですが、電車好きの子どもはかじりついて見ることになるかも知れませんよ。覚悟してください(笑)
緻密に描かれた版画
最初一見した時はどことなく変わったタッチだなと思っただけだったんですが、どうも絵のほとんどが版画で作られているようです。ごく一部に鉛筆かペンかという部分がありましたがホントにほとんど版画だと思います。電車の下部の機械、車窓から見える街の様子も細かいところまで描かれていてすごいです。それでいて版画らしい味わいも感じられます。作者の岡本雄司さんは駅や町並みを得意とする版画家さんなんですね。鉄道が好きな人なんでしょうね。
実際に走っている電車を描いている
子ども向けと誤魔化すことなく電車は実際に走っているものを走っている場所で描いているようです。2番めの電車は色からして東海道線でしょう。とすると次は東海道新幹線。(東海道新幹線の車両が最初に出てくるシーンは超かっこよく迫力あります。)最初の電車がわかりませんでしたが、調べてみたら大井川鉄道だそうです。(ただし今はこの電車は引退しているようです。)どうやら静岡から東京への旅路のようです。それぞれの電車は細かいところまで丁寧に描かれていますので、きっちりした取材に基づいているのでしょうね。因みに最後の方のページでは新幹線が到着したホームを含め近くのいくつかのホームに数種類の新幹線が並んでいるという新幹線好きの子どもが大喜びしそうなページがありました。
電車で旅する気分が味わえます
電車だけではありません。電車から見える景色や街の様子、駅内の様子、すれ違う他の電車なども事細かく描かれていて、それを眺めるのもまたこの絵本の楽しみです。公園で遊んでる子どもに手を降ったりするのも楽しそう。電車で小旅行する子どもの気分が味わえる内容になっています。
また主人公の男の子が大きな絵の中にほんの小さく描かれている絵が多くあり、どこに男の子がいるかなって探すのも楽しいと思います。
わずかな文章もほとんど男の子のセリフで、少しお母さんとの会話もあります。あくまでも子ども目線の文章になっていて、読者の子どもが感情移入しやすいと思います。
一応本に書いてある対象年齢にそって3歳からとしましたが、電車好きな子どもならもっと小さくても全然イケるでしょう。
大井川鉄道も行ってみたくなった
大井川鉄道のサイトを見てみると、これまた電車好きに好まれそうな鉄道なんですね。SLやきかんしゃトーマス号が走っている他、アプト式という急勾配を登る珍しい電車も走っています。そして普通の電車や駅舎もレトロな感じで味があります。これは連れてったらお子さんも喜ぶかも知れませんし、大人も癒やしを得られるかも。
電車・汽車に関係した絵本を他にもご紹介していますよ。 → 『せんろはつづく』『でんしゃはうたう』『やこうれっしゃ』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』
電車以外も含めた乗り物全般に関する絵本はこちらのタグでどうぞ。 → 『乗り物』
コメント